松尾峠から立山温泉跡(敗退)
北アルプス北西部・立山連峰
2011年6
/5〜6
1泊2日(フォースト・ビバーク)

 ウェストンも歩いた「ザラ越え(ザラ峠・針ノ木峠を経て越中から信州へ抜けるコース)」のトレース第二弾として(第一弾は昨年同時期の針ノ木雪渓から針ノ木峠往復)松尾峠〜立山温泉跡〜新湯〜ザラ峠〜五色ヶ原〜平ノ小屋〜黒部ダムを計画しました。時期的に12日は厳しいと予想はしていましたが、立山温泉跡にすら到達できなかったのは情けない限り。

 乗車した高原バスに追分バス停を素通りされたところからケチがつき(弘法から室堂行きに乗せてもらったものの1時間のロス)、松尾峠に到着したときは昼近くとなっていました。峠は残雪が多く期待していた立山温泉跡へ至る工事用作業道の降り口もさっぱり不明、道があると思っていた尾根(泥鱒池へ真っ直ぐ南下するもの)を下ります。これは概ね40度前後の急峻な激薮尾根、断続的に開けた部分が現れるもののテープ等人の痕跡は下りはじめのみ。下向きの笹が密集しており、尾根を忠実に辿ることすら困難で沢型へ何度も滑落してはトラバースして尾根に戻ることを繰り返します(右側の沢は上部は急な雪渓、下部は水量の多い滑滝の連続で下降困難)。夕方になって漸く直下に泥鱒池が見える所まで達したものの、土砂降りとなりフォースト・ビバーク(高度計で500m下降した地点、100mの下降毎に約1時間要した)

 翌日はよい天気でしたが、このまま進むとその日の下山が困難になると予想され、仕方なく往路を引き返すことにします急な笹薮の登りは滑りやすくとても労力を要するため、アイゼンを履きバイルを刺しながら登りました。薮を避けて途中から尾根の東寄りを歩いたものの、V位の短い岩場登りや、緩んでやたら滑る雪壁の通過があり、こちらもなかなか大変でした。

 今回の敗因は事前調査不足に尽きます(立山温泉跡まで作業道で1時間という記録()を見て油断し、当該部分はほとんど調べていなかった)。前述のとおり作業道が南尾根にあると思い込んでいたため道迷いの自覚すらありませんでした(道は上部は沢沿い下部は南東尾根についているらしい)。

6/5曇り時々晴れのち雨
追分バス停--45分-->松尾峠(1972m)--(南尾根下降約5時間)-->1450m地点(フォースト・ビバーク)

6/6晴れ
1450m地点--(南尾根の登り約5時間30分)-->松尾峠--1時間-->弥陀ヶ原バス停。

*時間は休憩等全て含むものです。
 
追分バス停(左の2枚)〜松尾峠へ向かう
松尾峠付近(左画像)から南下し南尾根を下降する(この辺りにはテープがあった)
雪がなくなると,急な針葉樹林帯〜笹の激薮へ突入、右手に1882m峰が見えた(右画像は復路で撮影)
標高差で500mほど下ったところで土砂降りになりフォーストビバーク。眼下に泥鱒池が見えた(左画像・翌日撮影)。
中・右画像:復路で撮った立山カルデラの様子
ウェストンの足跡を訪ねて
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