松尾峠から湯川谷・ザラ峠越え
(北アルプス北西部・立山連峰)その4
ウェストンの足跡を訪ねて

2011年11月3日〜5日(幕営2泊3日)
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【山行記録のつづき】

11/4(金)快晴
2.ザラ峠越え
(
)湯川谷遡行
新湯の湯滝(1650m)10:42--右岸へ渡渉10:49--左岸へ渡渉11:15--(左岸の河原歩き・国見谷出合11:32)--獅子谷出合(1840m・右岸へ渡渉)12:15/25--2533m峰北面の沢との出合(左岸1880m)12:38--「1980m二俣(ザラ峠取付)」12:55/13:30(靴に履き替え・大休止・左俣(ガレ沢)を登る)
 2日目は朝から晴天、放射冷却で朝方冷え込むし、この季節テン場にした小平地には午前中全く陽が当たらずもう一眠り。今日はザラ峠を越えてどこか適当なところで山中ビバークの予定(トロリーバスの最終が早く間に合いそうにない)、天気の心配もないし、暖かくなってからゆっくり出発しようと長々と朝風呂に入ったりしているうちに、出発は11時近くになってしまった。
新湯からすぐに右岸へ渡渉  沢支度をして(ネオプレーンのソックス+サンダル)川原へ下りる。この先ザラ峠までは、今までのようにテープ等の表示は一切なく、地形図と現地照合しながら歩くことになる。

すぐ先の大岩の手前で右岸へ渡渉し(膝下くらい)この岩を越える。しばらく右岸の川原歩きが続いた後、次第に崖状となり滝(国見谷)の手前から左岸に渡り返す。振り返ると新湯の湯気の上に鍬崎山が覗いていた。
国見谷出合まで何度か水流の中を歩く箇所がある
 この先獅子谷出合までは左岸を歩く。途中支沢が何本か入り位置の特定に役立った。
 水流の中を歩いたり大岩を攀じ登ったり潅木帯に入ったりと変化に富んだ川原歩きであるが、クロックスタイプのサンダルは細引きで足首に固定したのが奏効し脱げることもないし、意外にフリクションも利き十分使用に耐えた。
  (左)振り返ると新湯の湯煙の上に鍬崎山が見える           (右)右岸にV字の沢が入りその次が国見谷、右奥は獅子岳         
右岸には小尾根を挟んでV字の沢(左)と国見谷(中)が続けて現れる
 やがて、前方に屏風のような獅子岳が近づいてくる。右岸にガレの押し出しが見え、二俣(獅子谷出合)は直ぐかと思ったら、そこから出合までは意外に時間がかかった。
a鬼岳       b獅子岳       cザラ峠      d獅子谷出合
獅子谷出合  獅子谷出合で一休み。この辺りは、ザラ峠までのルートを確認するには良い場所であった。地形図を出して照合してみると、獅子岳から下降してくる稜線と右手のピラミダルな岩峰のある尾根との間の鈍角のギャップがザラ峠らしい。その稜線直下はまるで小さなカールようで、その左端(獅子岳側)には顕著な涸沢が入っているのが見える。涸沢はカール状の底で右(ザラ峠方面)のハイマツで覆われた沢型と合わさった後、湯川谷へ落ち込んでいた。
なお、カール状の底は、遠見には左の涸沢とザラ峠へ至る右の沢を分ける二俣のように見えるので、以後「上の二俣」と呼ぶことにする。

 画像「ザラ峠への道」


 獅子谷出合からは右に進路を採りの湯川谷源頭へ向かう。踝程度の水流を渡って潅木のある右岸を歩いてみるも踏まれておらずかえってタイムロスをしたようだ。
 潅木を抜けると顕著な沢の出合(左岸)、地形図にも水線が記してある鷲岳東方の2533m峰に端を発する沢のらしい。とすると、次の二俣(1980m、「下の二俣」と呼ぶ)から左俣をつめさえすればザラ峠に達するはずで、ルートファインディング上問題になる箇所はないと思っていた。それは、ガイドマップにこの左俣上部にザラ峠まで赤実線が記されており『踏跡あり』とあったからである。 
        (左)湯川谷源頭へ向かう               (中)すぐに左岸に顕著な沢が入る               (右)平坦な河原歩きで「下の二俣」へ
 伏流してちょろちょろ程度の水流しかない緩いガレ沢をしばらく歩き「下の二俣」に出る。
 水量は少ないがゴルジュ状の右俣(本流か?)に対し、これから登る左俣は、その右岸下部に入る小滝の付近を除きほとんど水のない涸沢で、ガレの滑り台という様相。 
落石を避けられそうな場所を見つけザックを下ろす。靴に履き替えるついでに昼食を摂った。
「下の二俣」 左俣右岸の小滝
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