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ここでは、概ね過去一年以内の山行(岩トレ等を除く)の概要を紹介しています。 |
岩トレ等も含め、すべての山行リストとコメントは山行一覧にあります。 |
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最近公開した山行記録 |
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ようやく涼しくなってきたので、簡単なバリエーションルートにでもと思い、まだ行ったことがなかった中央稜から阿弥陀岳に登ってきました(南稜下山)。 |
【阿弥陀中央稜?広河原沢中央稜?】
阿弥陀岳中央稜は、阿弥陀本峰から派生する尾根ではなく、ましてその南面の真ん中の尾根でもないので、アルペンガイドで初めてその名を目にしてしたときは「中央稜」というネーミングに少し違和感を感じました。
そもそも、「中央稜」は広河原沢を本谷と左俣に分かつ中間尾根という意味で命名されたようですから、多くのアイスクライミング愛好者や広河原沢奥壁のクライマーが使う「広河原沢中央稜」が厳密な意味では正しいと思います。 |
しかし、①摩利支天を阿弥陀岳西峰とみれば、中央稜の始まりである広河原沢本谷第二ルンゼ(広河原沢本流)源頭付近は阿弥陀岳の頂稜部とみなせる②広河原沢は阿弥陀岳南面に源を発する沢である、という2点を勘案すると、中央稜に阿弥陀岳を冠してもおかしくない。また、③中央稜は、舟山十字路から阿弥陀岳へ登る際利用される御小屋尾根とその南を並走する阿弥陀南稜との間に位置し、このポピュラーな両尾根の中間尾根という見方も可能。以上の理由から、一般向けのガイドブックや地図の表記にある「阿弥陀岳中央稜」という呼び方も決して誤りとは思えないので、ここでは「阿弥陀岳中央稜」という名称を使うことにします。 |
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釜ノ沢東俣/沢登り初級1級上Ⅲ
(笛吹川水系・東沢2020年8月下・1泊2日(東俣1650m幕営) |
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両門ノ滝:この滝で釜ノ沢(東沢本流)は西俣と東俣(本流)に分かれる |
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今年の夏は、長梅雨と所用で山行計画がことごとく流れ、最後の予定日も予報が芳しくなく2日の山行がギリギリ。もっとも、kniferidgeの腰痛・膝痛を考慮すると、長い山行は無理なので丁度良かったのかもしれませんが。 |
猛暑と3密を避けるには沢登りが一番、いくつか候補があったものの、コロナ禍で目標コースにはいろいろ制約があったため、一昨年秋に行って好印象だった釜ノ沢東俣を再訪することにしました。 |
なお、このコースの標準時間は11時間で(甲武信岳に登らず徳ちゃん新道で下る場合)健脚の経験者なら日帰りも可能。私たちの場合は、加齢による体力低下に加え未だ体調が万全でないので無理、今回も山中一泊の計画としました。 |
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西沢下棚沢/沢登り初中級2級下Ⅲ+
(西丹沢・中川川2020年5月下及び6月上・日帰り) |
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神奈川県も漸く緊急事態宣言が解除されました。とは言え、都道府県を跨ぐ移動は相変わらず自粛とのこと。こういう時は丹沢の沢登りが一番。GW頃は少し寒く感じることもありましたが、最近は夏日となることも多く季節的にもぴったり。ただ、今回、下棚沢へ2度続けて行ったのですが、季節がらか、入渓者が殆どなかったせいか、過去に行った時と比べ、水苔が多く全般的に滑っており、特にF5(15m大滝)はヌルヌルでかなり難しく感じました。 |
F5(15m)苔が多く上段はかなり手強かった5/28 |
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6/9は入念にホールドクリーニング、ピトンを打ち足して突破 |
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神奈川県は新型コロナウィルス感染拡大防止措置に係る緊急事態宣言で特別警戒都道府県に指定され、GWに予定していた塩見岳山行は中止、大掃除と部屋の模様替えに充てました。予備日としていた連休明けが晴天となったので、リフレッシュに、一応地元のマスキ嵐沢へ出かけることにしました。 |
丹沢は昨年の台風19号の影響が大きく、道路やアプローチ道が崩壊し未だに復旧していない箇所があります。マスキ嵐沢も大滝沢林道が復旧工事で通行止めとなっており、車は林道ゲート手前のスペースに(3台)駐車しました。 |
何度も行っており、遡行自体は特筆することはありませんが、敢ていうなら、台風や新型コロナ騒動の影響でアプローチの一般登山道が未整備状態で放置されている箇所があったこと。また、マスキ嵐沢は倒木が多いし、台風で地盤が緩んで両岸の尾根から時折落石があり注意が必要な点です。さらに、関連事項として下山路の権現山南尾根も上部~中間部の踏跡が不明瞭となっています。昨年あったテープ等も消失しており、ルートミスで大分時間がかかりました。 |
それにしても、人であふれた住宅地ではなく、静かな自然の中を歩くのは本当に気持ちが良いと思いました。 |
山行データ |
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湯俣岳(リハビリ山行)/展望ハイキング
(北アルプス中部2019年11月末・1泊2日晴嵐荘前幕営) |
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例年11月は、年賀状用の写真山行に行く時期ですが、今年も降雪が遅く、日和見しているうちに山間道路が冬期閉鎖になってしまいました。展望の良い高い山は軒並みアプローチが長くなり、さらにそこから登るとなると、足腰の弱いkniferidgeが行けるところは限られてきます。この点、7年前の湯俣温泉の際、登らなかった湯俣岳(2379m)は登山口からの標高差は1000m弱と手頃で北鎌尾根の展望も期待できそう。また、何といっても幕営地で露天風呂に入れるのが魅力です。というわけで、ちょっと早いけれど2019年の忘年山行は湯俣岳ということになりました。 |
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徳本峠越え(ウェストンの足跡を訪ねて/リハビリ山行)
(北アルプス南部2019年11月上・1泊2日徳本峠幕営) |
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11月の連休と言うと一昔前なら雪見山行の季節ですが、今年も気温が高く秋の長雨も山の積雪にはあまり貢献しなかったようです(積雪は2700m以上)。ともあれ、秋霖も台風も漸く終息、北アルプスは今年行っていないし、kniferidgeのリハビリに手頃ということで、「徳本峠越え」を歩いてみました。
これは、W.ウェストンが槍・穂高へ登る際、上高地(明神)へのアプローチに利用したコースです(当時は上高地へ入る唯一の峠道)。昔からある峠道の典型で、一貫して沢沿いに道が付けられており、先日の台風の影響が心配でしたが、島々谷の水量が少し多めに見えた程度で、通行に支障はありませんでした。 |
「徳本峠越え」は島々宿から徳本峠へ登り詰め、明神に下る19.7km(標準時間9時間)の峠道。そのまま、上高地に抜けてバスで起点に戻るだけなら十分日帰り可能です。峠の小屋が既に営業を終えているせいか、むしろそのパターンやより行動時間の短い逆走者が多数派でした。中には、このコースを日帰り往復するトレイルランナーもいてビックリ。しかしながら、地元でもない私たちが初めて歩くなら、日帰りではもったいないので、初日は徳本峠まで登って幕営、2日目に大滝槍見台を往復後、上高地へ下る計画としました。 |
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