「山の手帳」

1992年から夫婦で山歩きをはじめました。「日本百名山」の後は、ちょっとスリリングなルートにも挑戦。
「いつかはマッターホルン!」
kniferidge&monchan
白峰三山(南アルプス)
 
 年間山行概要  after that
ここでは、概ね過去一年以内の山行(岩トレ等を除く)の概要を紹介しています。
岩トレ等も含め、すべての山行リストとコメントは山行一覧にあります。
 最近公開した山行記録
穴毛谷本谷/ウェストンの足跡を訪ねて沢歩き(沢登り初級)
(北ア南部笠ヶ岳・2022年9月上・1泊2日幕営(本谷左岸2100m))
 穴毛谷本谷は、蒲田川左俣谷から西へ分かれ、杓子平へ向かって北に真っすぐ伸びる谷。W.ウェストンが笠ヶ岳登頂の際、この谷を遡行しました(1894年8月2日穴毛谷本谷の初登)。
 穴毛谷本谷は、比較的安全な笠ヶ岳への最短ルートとして、一時期は無雪期も良く登られていたようですが、下部は藪漕ぎと渡渉の連続、中間部はスノーブリッジの通過(+8月前半までは雪渓登り)や長いガレ場(ザイテンタール)登り、上部は初心者レベルの沢登りとなります。それで、笠新道が拓かれてからは(1960年)、専ら、ニノ沢や四ノ沢等中級以上のバリエーションルートを登る人のアプローチか、残雪期に山スキーヤーが利用するルートになっています。
 「穴毛谷本谷から笠ヶ岳」にトライするのは、昨年に続き2度目。昨年は、登山靴で臨んだものの、下部は予想外に水量が多く渡渉点探しでタイムロス、これに懲りて、上部は沢芯を避け高巻道を登ったら、木登り・岩場登りの連続でヘロヘロ、杓子平に出たときはすっかり笠ヶ岳に行く気など失せてしまいました。
 今回は、昨年の経験を踏まえ最低限の沢装備を持参、また、近年の体力低下(特に先月の針ノ木峠越えの不調)を勘案して2泊3日で計画しました。ところが、初日、ザイテンタールの登りでknが落石に当たって肋骨を痛めたため、2日目は本谷遡行のみで、またしても杓子平から下山。穴毛谷本谷はトレース出来たものの、笠ヶ岳再登は果たせず、また宿題を残してしまいました。
 なお、最近、このルートの日帰りの記録が散見されますが、8月前半までは、三ノ沢出合又は四ノ沢沢出合より上から穴毛大滝辺りまでは雪渓歩きとなるようです(五ノ沢出合は秋でもスノーブリッジが残る)。ピッケル・クランポンが必要となるものの、渡渉の繰り返しより時短となるし、まだ日が長いので、日帰り山行には有利かもしれません。
 因みに、1894年8月2日のウェストンの記録にも「1500m地点から積雪地帯を歩いた」とあります。ウェストン一行は、雪混じりのザイテンタールと思しき所に荷物をデポし、階段状の涸れ沢を遡行。さらに主稜線に上がって笠ヶ岳登頂し、その日のうちに往路を中尾まで下りています。
 
マスキ嵐沢/沢トレ沢登り初級1級Ⅲ
(西丹沢中川川・2022年8月下・日帰り)
9月に予定している穴毛谷本谷のため沢登りの感覚を戻しておこうと毎度おなじみのマスキ嵐沢へ行きました。山行日前に何度か降ったせいか、この沢にしては水量がやや多め、F3(二段10m)ではシャワークライミングになりました。厄介なことに、ここで、ちょっとトラブル。kn(後続)のカメラが水漏れで撮った画像は全てオシャカ。遡行中はmonchanが撮った最後の涸れ滝のものだけ。マスキ嵐沢は何度も書いているので、今回は、初めて歩いた鬼石沢左岸尾根(下山路)のことを簡単に紹介しようと思います(興味のある方は表題のリンクを開いてください)。
針ノ木峠越え(扇沢~針ノ木峠~針ノ木谷~黒部ダム~扇沢)
北ア中部・2022年8月上・雪渓歩き+沢歩き(針ノ木谷出合幕営1泊2日)
最終バスに間に合わず坑道歩き
 未だに終息しないコロナ禍のせいにして、クライミングや沢のトレーニングをずっとさぼってしまい、最近は観光に近い山行やハイキングが続いています。
 8月は去年偵察した穴毛谷本谷を計画したものの、予備日を使って1日ずらしても天気が芳しくなく、代わりに、相対的に予報がマシで、9年前にも歩いたことのある針ノ木峠越え(針ノ木古道歩き)に行くことにしました。 
 →針ノ木峠越え2013年8月 
 
笛吹川水系東沢(東ノ滑沢出合まで)
奥秩父・2022年7月中・沢歩き・キャンプ(幕営1泊2日)
 釜ノ沢西俣(沢登り)を計画していましたが、今季は沢トレをやっていないし、予定日の天気も今一つ。かねてよりmonchanが「キャニオニングをやってみたい」と言っていたので、ライフジャケットを担いで、スライダーが出来そうな滝がある東沢(釜ノ沢のアプローチの沢)に出かけることにしました。
 
蔵王(熊野岳・刈田岳・羚羊温泉源泉)+田代島(猫島)観光
蔵王連峰・2022年6月中・ハイキング(幕営1泊2日)/田代島観光(2日目石巻宿泊)
 東北地方はぎりぎり梅雨入前だったので、以前から気になっていた①蔵王熊野岳の再訪、②猫が多いことで有名な石巻の田代島をセットにして行ってみることにしました。ただ、これだけでは、殆ど観光で山歩きが出来ないし、天気の不安定なこの時期に、はるばる関東から遠征するのはもったいないと思い、熊野岳の東方、馬の背カルデラ内にある③羚羊温泉の源泉(野湯)にも立ち寄ることにしました。
塩見岳/現在の体力ではGWがやっと
南アルプス中南部・2022年5月上・雪山中級・2泊3日(三伏山幕営)
 塩見岳(3047m)は、南アルプス北部の3000m峰(白峰三山・仙丈)と同南部の3000m峰(荒川・赤石・聖)の真ん中に位置し、その鉄兜のような風貌から南アルプスではひと際目立つ存在。百名山巡りで登ったときには(1995年8月)、次は是非雪の季節に再訪しようと誓ったものですが、今回の山行までずっと先延ばしになっていました。
 冬の南アルプスにおいて塩見岳は、難易度では鳳凰三山<北沢峠からの甲斐駒・仙丈の次の目標という位置づけ(一般中級ルート=時期・状況次第でロープワークが必要)。百名山の後(1998年)、正月の仙丈岳・甲斐駒ヶ岳(北沢峠から往復)を終えてから、何度も正月に計画したものの、天候が悪く中止。その前後から始めたクライミングの影響で、冬の八ヶ岳バリエーションにも挑戦するようになり、いつの間に塩見岳のことは脳裏から消えてしまいました。
 60代になってから体力低下・足腰の不調に見舞われ、さらにコロナ禍による練習不足から登攀系の山に殆ど行かなくなりました。縦走系の山へと転換を図ろうとしたとき、真っ先に思い出したのが雪の塩見岳。本来なら正月とか3月頃に行きたいところですが、近年の担架力・歩行速度の低下で私たちが厳冬期や春期に行くのは困難なので、技術的にも体力的にも容易で入山者も多いGWに行ってみようと思った次第です。
 
 
巻機山/中ノ岳(越後三山)転じて巻機山再訪
上越国境・2022年4月中・雪山初級・1泊2日(御機屋幕営)
 井戸の壁を登り切ると大源太山が待っていた。
 避難小屋(雪の下)から巻機山へ向かう。左は割引岳。
 越後三山 牛ヶ岳から/巻機山から(マウスポインタon)
那須スノーハイク/大丸温泉→北温泉の周回コース
那須連山・2022年4月上・雪山初級・日帰り
 剣ヶ峰/剣が峰のトラバース(マウスポインタon)
 熊見曽根越しに三本槍岳
 朝日岳と茶臼岳
 清水平/北湯分岐~冬期の幕営適地?(マウスポインタon)
 中ノ大倉尾根はまだスノーハイクが楽しめる(2022.4/3)
 
 
白毛門/写真山行 初級ルートは長目のピッケル!
谷川連峰・2022年3月中・雪山初中級・日帰り
 谷川岳東面(2022.3/14 白毛門より)
 白毛門の雪稜 天辺に白い象さん
 笠ヶ岳と朝日岳
 
鳳凰山地蔵岳ドンドコ沢/ラッセルトレーニング
南アルプス北部・2022年1月中・1泊2日(五色ノ滝手前で幕営)
 
湯俣温泉/図らずもラッセルトレーニング
北アルプス中南部・2022年1月上・1泊2日(名無沢避難小屋)
 
畦ヶ丸/歩行トレーニング山行
西丹沢・2021年12月中・1泊2日(畦ヶ丸避難小屋)
 畦ヶ丸東尾根より富士山
 昨年建て替えられた畦ヶ丸避難小屋
鳳凰山地蔵岳/写真山行転じてオベリスク偵察
南アルプス北部・2021年12月上・1泊2日(鳳凰小屋冬期小屋)
 白峰三山 日の出前/日の出直後(残念)
 地蔵岳/オベリスク
オベリスク西面のクラックルート(Ⅳ・2011年8月登攀済
近年一番登られている。フィックスロープは撤去されており、登るなら自前のロープ・カム等必要
オベリスク南面
左画像の手前の岩には、現存のものより大きいモニュメントが取り外された跡があった。
ウェストンの記述で、祀ってあったとされる天照大神かも。
現存のものは「鳳凰山大神」となっている。
 
オベリスク東面のスラブ
支点なし。トップロープならスラブの練習に良いかも
 
 オベリスク北面
西壁より容易そう(ウェストンルートか?)
年間山行概要  
 最新山行速報より前の山行概要はこちらで紹介しています。
 
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