「山の手帳」

1992年から夫婦で山歩きをはじめました。「日本百名山」の後は、ちょっとスリリングなルートにも挑戦。
「いつかはマッターホルン!」
kniferidge&monchan
白峰三山(南アルプス)
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近況(2016 5.15) 
 monchanが肺の手術から快復したと思っていたら、今度はkniferidgeが突然、腰部及び右足の激痛に襲われ通常歩行が出来なくなりました(4月上旬)。  
 整形外科を受診したところ脊柱管狭窄症(せきちゅうかんきょうさくしょう)と診断され、がっかり。高齢者に多い神経痛程度の認識しかなかったのですが、いざ経験してみると、意外に大変。歩行障害に加え、全く仰向けになれないため殆ど眠れない状態が1週間以上続きました(2週間位は本当に辛い日々でした)。4回の神経ブロック注射で痛みはかなり緩和され、漸く飲み薬も効くようになってきました。ただ、ひと月経過した現在も、まだストックを突いて休み休みでないと歩けず、それも20分程度が限界です(間欠跛行(かんけつはこう))。
6/4追記 
 痛ーい神経ブロック注射は合計6回で終了。右足と腰の痛みは大分改善したので、投薬中心で経過観察の治療に移行。また、「あまり負担のないリハビリ」もゴーサインが出ました。もう少しで、ジムクライミングなら再開できるかも?
7/25追記 
 日常生活で痛みはなくなったので、今月に入って2度クライミングジムへ、また昨日はマスキ嵐沢へ行きました。クライミングは、予想通り、以前にも増して下手になっていました。どうも、ブランクに加え、薬の副作用も影響しているようです(筋弛緩剤を含む薬を飲んでいる)。足の関節に力が入らないので、思い切り手に頼った登り方になっています。完治するまでは、徐々に慣れる程度に留めるしか手はなさそうです。
9/10追記 
 日常生活で痛みはないから、そろそろ完治かと期待しましたが、先月中旬の受診では投薬治療の継続と無理しない程度のリハビリを指示されました。また、ジムクライミングでは以前からあった両手母指球の痛みが顕著になってきたのでこちらも診てもらうと、親指つけ根の軟骨すり減りに起因するCM関節炎と診断されました。CM関節炎は完治は期待できず、固定具挿入で痛みを抑えることができても(要手術)、可動域の制約によりクライミングは出来なくなるとのこと。従来どおりクライミング時のテーピングで対処するようにとアドバイスされました。
 ところで、リハビリ山行の方は、7月末の大滝沢マスキ嵐沢(西丹沢・中川川)、につづき、先週、同じ水系の西沢下棚沢(しもんたなさわ)へいきました。久々の山行だったため、遡行よりアプローチ・下山が辛く、酷い筋肉痛になりました。特に後者の方は負担が大きすぎたようで、脊椎間狭窄症の症状が再発(痛み止め増量で治まった)、日常痛みがないのは薬の効果ということを思い知らされました。
11/13追記
 クライミング4ヶ月のブランクは予想外に大きく、外岩はジム以上に厳しい現実が待ち受けていました。先日久々に行った幕岩では、入門ルートに大苦戦、クランポントレーニング向けのマルチ「悟空スラブ」ですらフラットソールで登ったのに難しく感じる箇所があり、当面は登攀系バリエーションは断念。
 そこで、来春の目標を「GWの白峰三山縦走」に変更し、先日その偵察山行を実施しました。まだ雪が少ない時期とは言え、無雪期幕営より重荷になるし、長い歩きは、手術で肺活量が減ったmonchanにも脊椎間狭窄症のkniferidgeにも不安があります。事前に表妙義と那須岳で慣らし運転をしましたが、夫々の懸念箇所に加え、脚力低下が著しく、何れも中々大変でした。
白峰三山偵察(北岳山荘より農鳥岳まで往復)/新雪期縦走
(南アルプス北部・2016年11月上旬・幕営2泊3日)
間ノ岳・北岳(農鳥岳より)/農鳥岳・間ノ岳(北岳より)  
(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります)
 南アルプスばかりか、国内を代表する高峰を連ねる白峰三山(北岳・間ノ岳・農鳥岳)は、百名山巡礼の際、間ノ岳・北岳に登りましたが(1994年)、間ノ岳より先には行ったことがなく、農鳥岳は、3000m峰で唯一未踏の山となっていました。
 また、白峰三山縦走は、かねてより残雪期の目標で、昨年5月の池山吊尾根から北岳もその前哨戦みたいなもの。雪の季節の当該縦走は、西農鳥岳北面の岩稜を巻く部分が雪壁となり通過困難とのこと。残雪期いきなりテント縦走に臨むのは、流石にまずいので、雪が増えないうちにと偵察に行くことにしました。
 今回は、広河原から入山、三山縦走して奈良田へ下りる2泊3日の計画でした(奈良田に駐車、奈良田・広河原間はバス)。ところが、初日幕営した北岳山荘の受付の際、間ノ岳より先は入山者がないし、前述の難所が危険(トラバース部分が凍結)とのことで、農鳥岳には行かないようにと強く勧告されます。10本のアルミクランポンと15mの補助ロープは持参していましたが、無雪期にも歩いていないので少々不安になり、必要最小限の荷物で農鳥岳までの往復に変更しました。
 天気に恵まれた上、雪も最大20cm程度、西農鳥の難所もちょっと堅雪ではあったものの、全く問題なく、テントを残してきたことを後悔しました。なぜなら、北岳山荘ベースの往復は縦走より全行程が若干長くなる上、復路が再度バス利用となり下山時刻に制約がある、また何より大門沢偵察ができないからです。
 
 因みに、積雪は、北岳周辺では、大樺沢二俣の先からあり、バットレスC沢出合~池山吊尾根合流点(左俣コース)が最も多く20cm(11/8)。主稜線は概ね少なく、例外は西農鳥岳の北側斜面で20cm弱(11/7)。稜線の気温は-4℃~15℃と晴天時は日中と朝夕の寒暖差がかなり大きいです。
 なお、農鳥までの縦走の際、間ノ岳の頂上で男女2人のトレイルランナーと会いました(10:00)。なんと、その朝奈良田を出発し大門沢~農鳥を越えて来たとのこと。さらに驚いたのは、三山縦走後、その日のうちに奈良田に戻ると聞き、あんぐり。そのスピードもさることながら、この程度の雪なら、トレランシューズで大丈夫というのに驚きました。やはり、日ごろのトレーニングの賜物でしょう。
 
那須岳/大丸温泉より那須連山ミニ縦走
(那須連山・2016年11月初旬・日帰り)
霧氷の山二景:茶臼岳(三本槍岳の下りより)/三本槍岳(清水平より)  
(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります)
 白峰三山偵察山行の足慣らし第二弾は、那須岳ミニ縦走。
 先日の表妙義縦走(妙義神社~白雲山)は、脚力・心肺機能の低下を痛感したので、今回は荷物が減る分(登攀具)少し距離を歩いてみることにしました。
このため、那須ロープウェイを使わないのは言うまでもなく、通常の登山口(峠の茶屋)より下の大丸温泉(冬期登山口)を起点に、茶臼岳・朝日岳・三本槍岳と縦走し中の大倉尾根を下って北温泉経由で起点に戻る約8時間の日帰りハイキングコースを選択しました。
 このコースは、やはり百名山巡礼の際歩いたことがあります(1995年GW)。その時は、残雪期かつ北温泉で風呂に入って7時間50分でしたが、今回は、無雪期で北温泉の入浴なしで全く同じ所要時間でした。二人とも病み上がりということもあり歩行速度自体が大分低下しているようです。次回はいよいよ白峰三山偵察山行ですが、2泊3日としなければやはり無理そう。
 ところで、那須は既に紅葉は終わっていたものの、大丸温泉から見上げた那須岳は、ほぼ全山にわたりうっすら白くなっていました。雪山装備を持参しておらず心配しながら登ると、それは見事な霧氷でした。そう言えば、予想最低気温は、後日登った北岳より1000m以上低いのに、ほぼ同等。荷物が軽い上、風もあったので、午前中は特に寒く感じました。 
三本槍岳より北面の展望(旭岳・甲子岳) 
表妙義白雲山/一般難ルート
(西上州・表妙義連峰・2016年10月中旬・日帰り)
奥の院の鎖場(30m)   大のぞきの鎖場(滑り台状30m)
 11月上旬の白峰三山偵察山行に備え、表妙義を縦走してみることにしました。
 表妙義は西岳~星穴岳や金洞山だけなら比較的最近にも行ったことがありますが、いわゆる稜線縦走コースを全部歩くのは1999年6月以来。その時は、アプローチも含め僅か5km程の縦走路に9時間以上かかってしまいました(ロープ使用)。
本コースは、通常の一般道と異なり多少の登攀力が必要で、また、稜線に上がるとアップダウンがあり距離の割にかなりの脚力も要求されます。 
 今回このコースを白峰三山偵察山行の足慣らしに選んだのは、両者は全くタイプが違うものの、登攀具を持っていけば無雪期幕営装備位の重量となり、重荷を背負って歩く練習になると考えたからです。また、外岩クライミングは2月からご無沙汰で、まともな登攀系バリエーションは無理ですが、練習していなくとも表妙義くらいなら何とかなるだろうし、トレーニングとは言え、歩くだけのハイキングコースより楽しいと期待したからでした。
 妙義神社の参道を歩いていると「鷹戻し通行禁止」の旨の注意書きがあり、幸先の悪いスタート(∵鷹戻しがなければ本ルートの魅力は半減)。鷹戻し取付直下の梯子が、架け替えのため外されており、当該部分が来シーズンまで通れないからでした。ロープを持参していたので、取敢えず現地まで行って判断するつもりでしたが、全くその必要はありませんでした。
なぜなら、前半の白雲山の登りに時間がかかり、相馬岳の頂上で以降の行程を断念したからです。敗退原因は雨上がりで濡れた岩場に少々梃子摺ったこともありますが、それ以上に、二人とも頻繁に登降を繰り返すこの稜線歩きで足が攣ってしまったことでした。
 このように、今回の山行は白峰三山偵察に向けとても不安な結果でした。まだ少し時間があるので、再度足慣らしをして、8時間程度は歩行可能である事を事前確認しておく必要がありそうです。
西沢下棚沢/沢登り中級(2級下/Ⅲ+)
(西丹沢・中川川水系・2016年9月上旬・日帰り)
 下棚(F1・40m)  F5(15m)
 巷はまだまだ残暑が厳しいので、リハビリ山行第二弾も沢登り。今回は同じ中川川水系でもマスキ嵐沢より少し難しい西沢下棚沢(しもんたなさわ)を遡行してみました。
 最初の大滝の下棚は、そのまま沢の名前となっており、40mもあります。クライミングの下手な私たちは、勿論巻道を通過。因みに、ルートグレードの2級下は、この大滝を巻くことを前提としたもの、直登するなら、イレブンクライマー以上(外岩)の実力がないと厳しい気がしました。
 なお、核心のF1F2を巻いてしまっても、それ以降には、マスキ嵐沢なら核心レベルの滝がいくつもあり、直登できず高巻く場合も(F1F2以外に3箇所)、足場が悪く今まで経験した他の沢より難しく感じました。中間部にある15m滝と上部の三段10m滝は、特に手強かったです。前者は、中間テラスの上の1歩がハング気味でホールドスタンスが滑るし、シャワークライミングとなること(寒くてブルブル震えながら登った)。また、後者は最上段が、3m位ながら、脆いスラブでピトンが打てず、怖々登りました。  
 初めての沢ということもあり、標準タイムを大分オーバーしましたが、ルートファインディングでミスがなかったことには、ちょっと満足。
【コースタイム(休憩込の実績)】
アプローチ:西丹沢自然教室~下棚(F1)~下棚巻道入口(入渓点)1時間(30分*)
遡行:5時間23分(3時間50分*)
入渓点--1時間57分(1時間40分*)--930m二俣--3時間26分(2時間10分*)--畦ヶ丸
下山:畦ヶ丸~善六のタワ~西丹沢自然教室2時間15分→山と高原地図2010年と同じ
(○○*)は『東京起点沢登りルート120(宗像兵一編・山と渓谷社)』の標準タイム
 
大滝沢マスキ嵐沢/沢登り初心(1級/Ⅲ)
(西丹沢・中川川水系・2016年7月下旬・日帰り)
 kniferidgeのリハビリのため、過去2度行ったことのあるマスキ嵐沢へ行ってきました。
関東は、遅れ気味の梅雨明けのせいで、まだ本格的な暑さとなっていませんが、そのこととも相俟って爽やかで快適な遡行でした。

遡行自体は特筆すべきことはありません。すっかり体力が落ちたのとバランスが悪くなったせいか、以前は何でもないなかったのに、ちょっと怖いと感じる箇所があったくらいでしょうか(最初の二俣直下の巨岩帯)。

今回は、下山路に、西丹沢自然教室へ下り、バスで起点(大滝橋)へ戻る方法を採りました。
その際、稜線から西沢沿いの登山道へ出るには、その道と権現山方面を結ぶかつての登山道(現在は林業関係者の作業道)を下ることになります。
廃道というと荒れていることが多く心配でしたが、これは杞憂で、道標はないものの、良く踏まれた一般道と大差ないものでした。
【コースタイム(途中休憩込の実績)】
アプローチ:大滝橋先の駐車スペース~入渓点25分、
遡行:入渓点~稜線2時間半、
下山:稜線~畦ヶ丸西沢登山道との合流点45分、合流点~西丹沢自然教室25分
このルートに興味のある方はこちらも見てください→2015年8月の記録
 
 
赤岳天狗尾根/冬バリ(1級(*1)or3級下(*2)/Ⅲ+)
(八ヶ岳南部・2016年3月下旬・1泊2日(出合小屋泊))
天狗尾根上部岩稜帯  
 近年は高齢の両親の介護支援のため帰省することが多くなり、山行やその記録作成がままならない状況(この山行記録もいつになることやら)。また、昨年秋にmonchanが肺の手術を受け(幸い肺癌ではなかった)、標高の高い山は止められていたので、今季はリハビリのつもりで低山ハイキング(竜ヶ岳)やアイスクライミングの真似事(霧積温泉)に費やしておりました。
漸くmonchanのドクターストップも解除され、昨シーズンの宿題の「赤岳天狗尾根」へ行ってみることにしました。
 昨年4月は、時期が遅いから日帰りでも大丈夫となめていたら、アプローチの地獄谷が雪解け水で増水していたり、上部岩稜帯で忘れ物をして回収に戻ったりと、トラブル続きで、美し森に戻れたのはなんと23時過ぎ。内容も、上部岩稜帯が無雪期同然だし、最初の核心とされる急な草付ルンゼは(カニのハサミとP1の間で厳冬期は雪壁になるらしい)ビビって巻いてしまい、心残りな山行でした。
 今回は、初日はゆっくり出発し出合小屋泊まり。翌日午前中にアタック、ツルネ東稜経由で小屋へ戻り、そのまま往路下山としました(冬期一般的な計画)。
ただ、この計画は2日目の行動時間が正味12~13時間となるので(2日間で15時間程)、病み上がりのmonchanの体力がもつかが、最大の懸念材料でした。
上部岩稜帯の登攀(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります)
 表画像:(左)P1下の草付ルンゼ/(右)P1からP2基部への登り
 裏画像:(左)P2を巻いて大天狗へ/(右)大天狗肩のバンドへの登攀
山行データ等→雪山ハイク
 
 
子持山獅子岩/マルチピッチフリークライミング初級(5.8・140m)
(上州・2015年10月中旬・日帰り)
1P~2P目(40m・5.7)/3P目(30m・5.7)及び4P目(25m・5.8)終了点間際  
(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります
 来月早々monchanが手術を受けることになりました。術後暫くはクライミングに行けなくなりそうなので、その前に紅葉見物がてらどこかに登ろうと、子持山獅子岩へ行ってみました。
過去2度行ったことがありますが(2013.4の記録)、今シーズンはスラブやマルチピッチの練習不足で、先日のdガリー奥壁の苦戦もあり、kniferidgeは少し容易な二子山中央稜の方が無難かと迷います。ところが、monchanはどういう訳か自信ありげだし、週末は二子山の方がもっと混みそうなので獅子岩となった次第。
 9時半過ぎに取付へ行ってみると、先行は2パーティー。準備を含め1時間近い順番待ちがあったものの、後続はなく一安心(マイペースで登れる)。
 ただ、準備しながら壁を観察するとkniferidgeには前回登った時より立っているように感じました(嫌な予感)。こういう予感って結構当たるもの、縦ホールドでハイステップという箇所で(7Pで登った場合2,4P目)ビビって何度かA0となってしまいます。monchanも不調、3P目の核心で思い切りの悪さが気になっていたら、前回は難なくクリアしていた6P目では、不安定な体勢でクリップしようとしてまさかのフォール。5mくらいは落ちたようで、擦り傷程度で済んだのは幸運の賜物(被り気味の箇所でダメージが少なかった?)。マルチフリーのルートだから良かったものの(ペツルのボルト等ピンの信頼性が高い)、本チャンなら只では済まなかったかも。とにかく無事でよかった。
 なお、上記のピッチ数は7Pで登った場合のもので、実際には1~2Pと5~6Pは繋いで、5Pで登りました。
山行データ等→ちょっとバリエーション  
dガリー奥壁核心から4尾根
/
無雪期クライミング初中級(3級上・Ⅴ+・125m)
(南ア北部・北岳バットレス・2015年10月上旬・CD中間尾根幕営1泊2日)
dガリー奥壁1P目(Ⅴ+・20m)/同2P目(Ⅴ・40m)  
(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります
 先月の初挑戦は、殆ど奥壁ルートに触ることも出来なかったので、せめて、出だしのハング位は登ってみようと出かけてみました。ただ、今回もknifridgeが少し減量出来たくらいで、大して状況が好転したわけではありません。半ば偵察のつもりでダメだったら4尾根へエスケープというくらいのスタンスでした。
 10月になると夜明けが遅いし寒い(5時で0℃)。指がかじかんでアプローチのdガリー大滝の登りにも一苦労。おまけにdガリーではピトンを見落とし、前回と同じルートミス、せっかく1時間早くスタートしたのに早々に貯金がなくなります。
 奥壁のハングはネット情報でラインを確認し、オブザベーションを入念にやったので、ピトンは容易に見つけられました。4段のハングで最初の段と最後の段が少し手強いですが、各段はあまり高さがなく、確かに、遠見程には難しくありません(最上段は出口より中間スタンスに上がるのに苦労した)。
しかし、ハングの上はすぐビレー点と思っていたら、そこは1P目(Ⅴ+20m)の中間点、上には真ん中にシンハンドクラックのあるツルツルのスラブが続いていました。しかもハング出口にリングボルトが1本あるだけで後はノーピン(手持ちのカムで使えそうなのは#0.5が1本のみ)。長いシンハンドクラックは練習したことがなく、回れ右しようかと思いましたが、よく観察すると、所々クラックが広い箇所があり、#1も何とか使用できそう。それで勇気を振り絞って、登攀を続行することにします。カム2本を交互に送りながら進むわけで、少し登って目いっぱい上にカムをセット、下のカムを回収に戻って登り返すという作業の繰り返し。客観的に見れば僅かな距離なのに恐ろしく高度感があり、高所恐怖症のkniferidgeには大同心(雲稜ルート)のドームを登った時と同じくらい長く感じました。
 2P目(Ⅴ40m)はフィストサイズのクラックのあるスラブ(monchanリード)。ここも基本的にはカムでプロテクションを取りながらの登攀。ロープが交差する等のトラブルがあったものの、内面登攀嫌いのmonchanにしてはすんなりクリア。
ただ、ビレー点を通り過ぎ、ラインを見失って4尾根寄りの凹角まで登っていました。そこから奥壁後半の正規のラインに戻るにはトラバースが必要。前半2Pに2時間以上かかっていることを勘案すると、下山が遅くなりそう。先の読めない奥壁より(トラバースを除き4尾根との合流点まで40mⅣ、上部はオフウィドゥスあり)、勝手の分かっている4尾根を登ることにしました(枯木テラスまで35mⅤ-のカンテ)。結局これが奏功し、今回はヘッデンのお世話にならずに広河原まで下りることが出来ました。
山行データ等→ちょっとバリエーション 
dガリー奥壁(敗退)/無雪期クライミング初中級(3級上・Ⅴ+・125m)
(南ア北部・北岳バットレス・2015年9月中旬・CD中間尾根・広河原幕営2泊3日)
  dガリー/4段ハング(Ⅴ+・20m)
(マウスポインタを合わせると画像が切り替わります
 2年前の第4尾根が快適だったので、今度は少しレベルを上げてdガリー奥壁に挑戦してみたのですが・・・・・。
 このルートは、北岳バットレス第4尾根と第5尾根の間にあるdガリーの奥壁に展開する赤褐色のスラブ帯を登るもの。最上部は、第4尾根新ルートのナイフエッジ途中から同ルートに合流します。dガリー奥壁ルートだけなら、dガリー大滝か第5尾根支稜を登って下部岩壁を越え、dガリーを詰めてアプローチするのですが(Ⅱ~Ⅲ)、中級者なら下部フランケ(4級下・Ⅴ-)から継続登攀することが多いようです。私たちは勿論前者。
 今季は練習不足でdガリー大滝を登っている頃から不調。dガリーは簡単だからコンテのつもりが、浮石が多いし、ホールドが滑り嫌な感じ(途中からスタカットに切り替えた)。歩きに近いと思っていた箇所が意外に手強ったので「途中で左に分かれたルンゼがdガリーなのでは」と勘違い。わざわざ、脆いスラブ(ノーピン)をトラバースして隣のルンゼへ移動。ピラミッドフェースを登っている人に指摘され、引き返しましたが、約2時間のタイムロスとなりました。
 やっと取付に着くと、出だしは、巨大な4段の階段がそのまま手前に45度くらい傾いたような岩場でした。この4段ハングに関しては『見た目ほど難しくない』とか『難しいのは最上段の出口のみ』という記述がありましたが、1段目から梃子摺り、続く2段目はラインと思しき辺りにピンが見当たりません(後日、単なる見落としと判明)。仕方なく2段目右端にあったピトンでランナーを取ります。そこからハングに戻ればよかったのでしょうが、屈曲したラインとなりロープの流れが悪いし、気持ちが「逃げ」に入っていたのか、頭上に続くクラック(浮石が詰まっていて結構悪い)を登ってしまいました。30m程登ってクラックを抜けると、件の4段ハングは既に左手眼下に遠ざかり、正規のルートに戻るには細かいスラブを横断するしか手はありません。
 ツルツルのスラブのトラバースなど思いもよらず即座に断念、退路を検討。
 まず、頭上は草付混じりのオフウィドゥス~チムニー、それは「枯木のテラス」へ続いているようですがあまり登られているようには見えません。また、すぐ右のシュバルツカンテにはビレーポイントがあったものの、かなり急で、中間支点が取れないとお手上げです。そこで、トポを取り出し照合したところ、シュバルツカンテ経由でdガリー奥壁から第4尾根へエスケープできるルートがあることが判りました(登ったクラックもその一部)。
 一段上がってみると、予想通り、カンテへ上がるピンが続いており、そのラインを辿って「マッチ箱のコル」へ出ることが出来ました。この先は、2年前と同じラインをトレースするだけ。ただ、以前よりピンが減っていて(不要なピトンが抜かれた感じ)、少し難しく感じる箇所がありました(城塞の凹角等)。
 山行データ等→ちょっとバリエーション
マスキ嵐沢/沢登り初心者(1級・Ⅲ)
(西丹沢・中川川水系・2015年8月上旬・日帰り)
 2015年の夏山行第二弾は西丹沢のマスキ嵐沢へ行きました。
 マスキ嵐沢は、西丹沢・中川川水系のうち畦ヶ丸(1293m)を源流とする大滝沢の支流。2年前の同時期にも行ったことがあります。小滝の連続する明るい綺麗な沢だったし、涼しくて、蛭にも遭遇せず、珍しく二人とも良い印象を持ちました。
kniferidgeは、まだフリークライミングができる状態ではありませんが、簡単な滝登りなら問題なさそう。また、前回の記録は、未完のまま放置しており、今度はちゃんと記録を残そうということで、再訪することにしました。
 ところで、この沢は、私たち初心者には、下山の方が大変な気がします。それは、水無川水系の源次郎沢、水無川本谷等のように、尾根に出てから直接起点に戻れる一般道がないからです(西丹沢自然教室への登山道はある)。
前回はガイドブックに記載のあった鬼石沢の右岸沿いを下りましたが、その作業道を中々見つけられず苦労しました。
今回は、ネット記録でよく見かける権現山南尾根を(鬼石沢沿いの下山路より距離が短い)下ってみました。
出だしは、明瞭な踏跡も赤テープもあり、安心していたら、途中から支尾根が次々に分かれ右往左往。急勾配のリッジをいくつか経由し、最後に辿りついた尾根は、手入れの行き届いた森林。作業道も現れ、予想通り目標地点(林道ゲートP付近)に出ることが出来ましたが、所要時間は、遡行と大差なく(2時間)、ルートファインディングのセンスのなさを再認識させられました。
穂高コブ尾根/無雪バリ初心者(1級・Ⅲ+)
(北アルプス南部・奥穂高岳・2015年7月下旬・コブ尾根幕営1泊2日)
 2015年の夏山行第一弾は穂高のコブ尾根へ行きました。
 コブ尾根は、穂高の主稜線上にあってジャンダルムのすぐ南西隣のピーク(コブ尾根の頭3140m)から南方へ派生し、岳沢小屋へと続く標高差1000m、1.4km程の尾根。その名称は上部岩稜帯に鎮座するコブⅠ峰(コブ)に由来しています。
 当該岩峰は、大同心(八ヶ岳横岳西壁)や奥穂ジャンダルムには及ばないものの、小槍程のスケールがあり、コブ尾根の頭はもちろん、上高地からでも容易に指摘することが出来ます。ただ、奥穂の懐深くに位置するせいか、稜線歩きをしていた頃は、ほとんど目に留まらず、名前を知っているだけでした。
 ところが、2009年に奥穂南稜に登った際、藪の切れ間から覗いたその圧倒的な存在感に驚かされ、登高意欲を大いに掻き立てられました。昨秋の1回目の飛騨尾根の折にも検討しましたが、小屋の人から「わざわざこの季節に行く人はいない」と言われ、取付の偵察だけで断念しました(∵秋になると、コブ沢の雪渓がほとんどなくなり、取付手前に現れる困難なCS滝、取付付近のスノーブリッジ等、尾根へのアプローチとなるルンゼへ上がるのが困難となる)。
 今年は夏山本番を控え、kniferidgeは、以前からの慢性的な左手母指球の痛みに加え、2週間ほど前に右足親指を捻挫してしまいました。10日程は通常歩行にも支障がでる状態でしたが、漸く足の痛みも和らぎ、テーピングを施し、ソールの堅い登山靴でなら普通に歩けそう。コブ沢からルンゼへの取付きがクリア出来れば、コブの岩登りは容易で短いとのことなので、手始めに本ルートに挑戦してみようと思った次第です。
山行データ等→ちょっとバリエーション
明神岳主峰東稜から明神岳主稜/無雪バリ初心者(Ⅲ+~Ⅳ-)
北アルプス南部・2015年6月上旬・明神Ⅳ峰幕営1泊2日)
 梅雨入り前に、明神岳主峰東稜~明神岳主稜縦走を計画してみました。
 明神岳主稜は、穂高連峰主稜線の東南部を構成する岩稜で、南へⅠ峰(主峰)からⅤ峰さらには2263m峰という急峻な岩峰を連ね、梓川へ落ち込んでいます。
 この岩稜縦走は、穂高エリアのバリエーションルートの中では最も容易な部類に属し、当該エリアの脱一般道コースとして、また、明神主峰東稜や前穂北尾根等、隣接する他のバリエーションルートのアプローチや下山路として利用されます。
 他方、明神岳主峰東稜は、明神岳主稜の東面に展開する側稜の一つで、明神岳主峰の東方尾根のうち、ひょうたん池までの部分を指します(1931年7月谷博初登)。
明神主峰東稜は、下部と頂上直下に2箇所の核心部を有するものの、何れも短く容易。このため、積雪期・残雪期にポピュラーなルート(初中級)となっているほか、無雪期はアプローチが短く、クライミング初心者にもこなせる技術レベルのため、明神岳主稜の次の目標として行く人も多いようです。
 なお、明神主峰東稜の下山コースは、前穂高岳まで縦走し岳沢経由で下るものと、前述の明神岳主稜を辿り、Ⅴ峰台地より西南尾根を下るコースに大別されます。前者は前回採ったコース。前穂への登り返しがちょっと辛いのと、一般道部分が長くやや面白みに欠けるのが難点。他方、後者も前穂北尾根からの継続で歩いたことがありますが、明神Ⅱ峰にちょっとした岩登りがあるのと、Ⅴ峰からの展望が素晴らしいので、今回は後者を採用することにしました。
 明神岳主峰東稜~明神岳主稜は、残雪期(5月中旬頃まで)1泊2日のコースですが、6月は明神ベースの日帰りの記録も珍しくありません(多くはガイドツアー)。日が長いので夜明け前から歩き始めれば日中に十分な行動時間を確保できるし、また、天気が不安定なこの時期の山中幕営を回避したいからでしょう。確かに、このプランは、重荷から解放され、担荷力のない私たちには、とても魅力的に思われました。しかし、上高地マイカー規制のため、どのみち2日の日程となるし(∵前日に明神まで入山が必要)、山行予定日は、初日が晴れのち曇り、2日目が晴れのち雨の予報。2日目に日帰りアタックというのは天気の面だけでなく、遅くなると上高地を出られなくなる虞がありリスキー、結局、山中1泊2日のプランとしました。
池山吊尾根から北岳(GW)/スノーハイク(雪山中級)
南アルプス北部・2015年5月上旬・幕営2泊3日)
 今年のGWは、池山吊尾根から北岳へ行ってきました。
 北岳登山と言えば、広河原からのコースが一般的ですが、かつては、池山吊尾根がメインルートだったようです。また、南アルプス林道は1年の半分以上が冬期閉鎖されており(11月中旬~6月下旬)、当該期間は、このコースが依然として北岳の主要路ですから、その存在意義は今でも決して小さいものではありません。
 百名山巡礼に熱を上げていた頃から、吊尾根コースには関心がありました(特に、ボーコン沢の頭からの展望)。しかし、地図を見ると、夜叉神峠登山口から吊尾根登山口の「歩き沢橋」までのアプローチが大変そう。その内容は、トンネルの多い林道歩きと山越えで(鷲住山、往路は400mの急下降、復路は同じだけの登り返しとなる)、吊尾根コース(北岳まで標高差2000m)の前後に、雪山幕営装備で往復7時間近いこの歩きが追加されるのは、かなりのプレッシャーです。
それにもかかわらず、今回の山行を決意したのは、本コースが、一昨年登った第4尾根やバットレスの全体像の把握に最適で、実際に自分の目で確かめてみたかったからです。
 
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霧積温泉
(西上州・3月上旬・アイスクライミング) 
城ヶ崎フナムシロック
(東伊豆富戸・2月中旬・フリークライミング)
霧積温泉
(西上州・2月上旬・アイスクライミング) 
城ヶ崎フナムシロック
(東伊豆富戸・1月中旬・フリークライミング)
 
竜ヶ岳ハイキング
(富士山周辺/1月上旬・ダイヤモンド富士見物)
 
子持山獅子岩
(上州・2015年10月中旬・マルチピッチ・フリークライミング)
北岳バットレスdガリー奥壁核心から4尾根
(南アルプス北部・北岳・2015年10月上旬・偵察山行) 
北岳バットレスdガリーから4尾根
(南アルプス北部・北岳・2015年9月下旬・偵察山行)  
小川山廻り目平
(奥秩父・2015年8月中旬・フリークライミング)
城山南壁
(伊豆大仁・2015年6月下旬・フリークライミング) 
城山クッキングワールド
(伊豆大仁・2015年6月上旬・フリークライミング) 
城ヶ崎フナムシロック
(東伊豆富戸・2015年3月下旬・フリークライミング)
城ヶ崎フナムシロック
(東伊豆富戸・2015年3月上旬・フリークライミング)
 
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パープルシャドウ5.8★★★(城ヶ崎フナムシロック)
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10/1  山行記録「北岳池山吊尾根(残雪期)」 
2015年公開 
11/22 山行記録「穂高コブ尾根」 
9/5  山行記録「マスキ嵐沢」 
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3/23 山行記録「ジャンダルム飛騨尾根」 
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